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好みの話じゃなくて、好きの話

12/13(Thu) 吉祥寺warp CRYAMYを見た

 

前日の就寝は2時を回る頃で、朝起きられるか本当に心配だったけど、意外にも普通に起きて普通に家を出た。実際のところ30分ほど寝坊したけど、それくらいならメイクや髪の毛のセットを適当に済ませて、いつもなら鈍行でゆっくり行くところを急行で満員電車にぎゅうぎゅうに詰め込まれながら行けば間に合う。9時からの授業で、9時10分くらいには着ける。余裕~楽チン~今日はCRYAMYのライブ~ルンルン~~、と、思っていたのも束の間、満員電車に揺られること約15分。じわじわと目の前にモヤがかかって全身に力が入らなくなるあの感じ、どうやら貧血症状を起こしたみたいで、すし詰めの人の中で一人うずくまってしまった。今年の春くらいにも一回電車の中で貧血を起こしたことがあって、あの時はちょうど電車が止まってくれたからフラフラと降りてホームに座り込めた(乗降者が極端に少ない駅で、人目につくことなく復活した)けど、今回は電車が出発した直後で、もうどうにもならずへたりこんだ。駅に着いたときも自分ではどうしても立ち上がれなくて、女の人が二人「大丈夫ですか?」と言いながら私の両腕を持って電車から降ろしてくれた。朦朧とする意識の中コクコクと頷いて、イヤホンでCRYAMYを聴いていたんだけど、こんなにお世話になってるのにイヤホンつけっぱなしなのは悪いと思って頑張って片方だけ外した。喋れなくて動けなくて、お礼の一言も言えなかった。ご迷惑をおかけしました。その節はありがとうございました。と、この場を借りて。

降りたらすぐ駅員さんが駆け寄ってきてくれて、「中に休むところもありますので」と言いながら近くの椅子に座らせてくれた。人は優しいなと思った。他人の温かさに触れた。ホームは外だったからめちゃくちゃ寒かったけど。

各駅停車と急行電車、合わせて4本くらい見送ってから駅員さんにお礼を言ってまた電車に乗った。「休まなくて大丈夫ですか?」と聞いてくれて嬉しかった。たとえ仕事でも、気にかけてくれる人がいるのは嬉しい。たぶん暖房の効いた部屋とふかふかのベッドが用意されているんだろうけど、1限をサボりすぎてこれ以上欠席することができないので「大丈夫です、ありがとうございます」と言って電車に乗った。

ただの貧血だったみたいで、それからは滞りなく学校に着いた。乗り換え先の電車が遅延していて実際はめちゃくちゃ滞ったけど。そんなこともあって結局、学校に着いたのは授業が半分ほど終わったとき。行かないよりは全然マシ。

木曜日の授業は1、2限しかないけど、もう全然2限を受ける気になれなくて、こっちの出席は大丈夫なので1限だけ受けて帰った。往復2時間。滞在時間45分。ムダムダのムダ。ちゃんと毎週サボらず授業に出ていれば、貧血を起こしてまで行く必要なかったのになぁ。後悔先に立たず。

帰りにコンビニであんまんを買った。人生初めてのあんまん。本当はピザまんを買うつもりだったんだけど、何故かあんまんにした。美味しくなかった。なんかゴマの味がした。ゴマ自体は嫌いじゃないんだけど、ゴマ味が私はすごく苦手で、ゴマ味のあんこって感じだった。ナッツ系もあんまり。小学生のときピーナッツバターが給食で出るとみんな喜んでいたけど、私はマジで理解できなかった。

昼の12時くらいに帰宅してからすぐに寝た。ライブは立ちっぱだしCRYAMYはうるさいだろうから、また頭がガンガンして(前回のライブはカワノさんの高音に合わせて頭が痛くなった)朝みたいに立っていられませんとなるのは避けたかった。3、4時間くらい爆睡した。

 

起きたら髪がボサボサでシャワーを浴びようと思ったけど、寒すぎたのでお風呂にした。お風呂が沸くまでの間、これから本物を見るというのに、YouTubeでテリトリアルのライブ映像を見ていた。一番風呂に浸かって温まったあとにtwistedを口ずさみながら髪を洗った。お風呂から上がったら、何故か頭に浮かんだ片平里菜の女の子は泣かないを歌いながら髪を乾かした。

19時前に家を出て、吉祥寺に着いたときにはそこそこの雨が降っていた。手が尋常じゃないくらい冷えていて、前髪を触ってもどのくらい濡れているかわからない。早足で歩いた。Googleマップに案内してもらいながら吉祥寺warpに向かったんだけど、なんでこう、駅前とは違った、ちょっと暗い道にしかないんだよ、ライブハウスは。地下でいいから駅前とかにドカンと立ててくれよ。看板だけやたらでかくてわかりやすかったけど。

受付を済ませて中に入って少しすると、CRYAMYの出番がやって来た。リハーサル(というんだろうか)でdelayと正常位を最初だけ歌っていて、私はどっちも大好きだけどどっちもライブで聴いたことがないので、ああ、またお預けか、と思った。最初だけ歌ったから、いわゆる先っちょだけってやつ(?)

 

ライブはtenから始まった。この曲は本当に、マジで良い…。最近「それな」と「マジで」と「ヤバい」しか言わないから、ボキャブラリーがどんどん乏しくなっていく。でも「マジで良い」って言えばだいたい伝わるじゃん…、マジで良いんだよ、マジで。高音が耳に刺さることを覚悟していたんだけど、この日は全然気にならなくて、逆にドラムやベースの低い音が心臓によく響いた。これが本当に心地良い。tenの歌い出し前のドラムの音が好き。めちゃくちゃ気持ちが煽られる。RADのおしゃかしゃまの間奏みたいなもんかな。いや、違うかな。あんなに高度なものじゃないかもしれないけど。そもそもCRYAMYを聴いている人はそんなハイテクノロジーは求めていないと思うから別にいい。少なくとも私は全く。まず演奏の良し悪しが毛頭もわからん。昔のBUMPと今のBUMPくらい違いがないとわからん。楽器も引けないし音符も読めないしリズム感もない。音痴だし。少し前に、楽器をやっていて邦楽ロックを聴いてるやつに小バカにされたことがあった。その人はそんなつもりはなかったのかもしれないけど、言葉の裏の裏の裏に本性が見える。「ギターも弾けないくせに」と空気が語っていた。もしかしたら、私もそこに若干のコンプレックスがあるからハイテクロックを避けているのかもしれない。たぶん、CRYAMYは演奏の上手さとかを押し出しているわけではないと思うし。「コード進行が良い」なんてことは言えないけど、「ここのギターの音が好き」くらいは言っても許されるよね、女子大生だし、大目に見てよ。なので声を大にして言います、tenの歌い出し前のドラムの音、マジでヤバいです、それな?

 

曲順を追って、書きたいことや思ったことを述べていこうと思っていたし、誰に公開するでもないライブレポもずっとそうやって書いてきたんだけど、ちょっと、どうしても忘れないうちにというか、先に書いておきたいことがある。

ディスタンスで泣きそうになってしまった。下手すりゃ泣けた。私は上手なので泣かなかったけど。たぶん、その前のカワノさんのMCからジワジワきてたんだろうけど、年の瀬に聴く生のディスタンスはかなりクるものがある。なんでかわからないけど、ディスタンスを初めて聴いたときから「年末に聴くと感動しそう」と思っつていた。本当に感動した。感動というとまた陳腐な表現になってしまうけど(まあ、私なんてくだらない恋愛映画で泣けるくらい感動しいだから実際陳腐極まりないんだけど)、カワノさんの言葉はそんなに安いものじゃない。

私は、人生で一番最悪だった年と言えば、たぶん2014年。高校1年生のとき。カワノさんが18で上京してきた頃と同じ時期だと思う。2015年の上半期もなかなか最悪だったけど。この辺りを境に他人を信用できなくなった。誰のことも信じてない。今は今で本当に何もなくて、今年なんか年表を書けばTwitterの140字に収まるほど特筆することがなかったけど、でも、ひとつだけでかでかと言えることがある。CRYAMYに出会えたこと。アルバムを買ったこと。ライブに行けたこと。私の2018年はこれだ。これだけだ。学校をサボりまくったり、友達との約束もブチ破ったり、なんだか男関係もだらしないし、本当にいろいろ最低なことばっかりしてたけど、音楽だけはずっと本気で聴いていたし、CRYAMYを好きな気持ちも嘘じゃない。偽りもない。本気だ。本気と書いてマジと読む。

ライブの次の日なんか、また学校をサボってこれを書いていた。そのあとのバイトはちゃんと行って、終わったら残ったメンバーで飲みに。カシスミルクを飲み過ぎてマジで気持ち悪くなった。アルコールじゃなくて牛乳がしんどい。ダサすぎる…。結局、帰ってきたのは朝方5時過ぎ。夏場は日の出が早いから、こうやって飲みに行くと店を出たときに毎回「朝だ…」という絶望感に駆られていたけど、冬は明朝5時でも夜みたいに暗いから安心する。まだ夜で良かったと。こんな情けない生活の中で聴くディスタンスは、本当に、痛いほど刺さるのだ。

ライブ中、MCでカワノさんも言ってたけど、幸せの中で苦しんでるどうしようもない私みたいな人がCRYAMYを聴くんだろうし、聴いて好きになるんだろうし、もっと大切にするべき人がいるだろうに、こうやって音楽に愛情を注いでしまう。でもそういう人はきっとたくさんいる。そういう人に刺さる音楽なら、たぶんCRYAMYはもっとたくさんの人に聴いてもらえるようになるんだろうなと思った。

2018年は本当に何もなさすぎて、生きてても死んでても変わらないんじゃないかと思うくらいなんの変化もなく、時間もお金もただ音楽に消えていくだけのクソみたいな1年だったけど、CRYAMYに出会えたんだからもうそれだけでいい。そのためのクソな時間だったんだと思うようにした。プラマイゼロ、むしろプラ。こんな良いバンドを聴いてる自分、センスありすぎるからな。別に死にたいなんて思ったことないけど、生きていればいいことあるよ、くらいには言いたい、2014年の私に。人はすぐ裏切るし、私も結局誰かを簡単に見放すけど、裏切らない音楽はあるし私はちゃんとそれを愛せるよって。

結局ディスタンスの何にそんなに感動したのかは定かじゃないけど、強いて言えば曲自体、ディスタンスそのものだろうなぁ。最悪だった2014年、あの時私のすべてだったもの、人、場所、夢、全部戻らない。嫌いな人も意地悪な奴も殺意すら沸いたアイツも、戻らないし、そう思った私も戻らない。あの時のことは本当に忘れたい。忘れたいけど、戻ることもないから忘れる必要もないのかな。そのうち、忘れるのかな。

 

なんか総括みたいなことを書いてしまって、他の曲の話もしたいけどこのあとに書くのもシャバい気がしてきた。

crybaby、ライブで初めて聴いたし弾き語りから後半だいぶ変わってたけど、ハチャメチャに良かった。

欲を言えば雨が聴きたいんですよね、シャープ2で一番好き。あとgirl。ちょっと暗いかな。いやいや、しっとりしてるって言い方もあるよね。近所のコンビニで死んだって歌詞が好き。歌詞が好きと言えば、物臭もマジで良かった…。この曲は歌詞がすごく好き。出迎える気力がないからどこか行こう、とか、買ってもらったテレビを金ないから売った、とか、外は冷えるから見送りは必要ないだろう、とか。トドメの「思っちゃいるんだよ」がもう、なんか聴いていてこっち苦しくなる。でも、「誰かに言えるような」をあえて「あなたに言うように」はめちゃ素敵。サビの歌詞はすごく綺麗。綺麗なんだよなぁ、CRYAMYの曲は。

 

そろそろ本格的にシャバくなってきた。

 

今回のライブ、ディスタンスにほとんど持ってかれちゃったんだよなぁ。普通もピンクもめちゃくちゃかっこよかったし、twistedもちょうど師走の雨を浴びた直後だったから浸れたんだけど、ディスタンスに全部持ってかれた。もうシンプルに好きすぎる。テリトリアルも良かった。

 

本当は27日行きたいんだけど、19時までバイトだったから間に合えばって感じ。30日は行く。バイトが17時までだから間に合う。そんな年末に一人でライブハウスに行く女ってどうなん?って話をお母さんに永遠と語ってたんだけど、一緒に過ごす人もいないし予定もないしCRYAMYが好きだから、これはもう避けられないよな。31日もバイトだし。なんなら24日も25日もバイトだしね。春休みに向けてお金ほしいし。そういえば2月1日の京都、観光も兼ねて行くかもしれん。次の日の群馬も良いけど、京都行きたかったんだよなぁ、二条城とかさ。ただ次の週も関西旅行があるから、金銭的に余裕があれば、って感じ。貯金しなきゃ。似たようなニットばっか買ってられないな。

 

まって?長くね?前半の貧血の話絶対いらなかったよね?