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好みの話じゃなくて、好きの話

CRYAMY『世界/WORLD』

あのほんと、大したこと言わないので…。後半眠くなって何言ってるかあんまりわからないし。ただ、この年の瀬に一人CRYAMYの新譜聴いていたら居ても立ってもいられず、思いついたことポンポンと書いてしまいました。書いてしまったら、読んでほしいと思ってしまいました。拝啓、CRYAMY。

 

社会人になり3年目。まあ人それぞれいろいろあるのかもしれないけど、幼稚園から大学、どの時代と比べても私は今が一番楽しい。一人暮らしを始めて生活が自由になったし、好きな仕事をしているし、時間はないけどお金があるし。バンプオブチキンが新譜にライブ抽選のシリアルナンバーをつけるというなら、3枚も4枚も買うことだってできるんだ。

そうやって社会に順応していって、大学で一人も友達ができず一年で10単位しか取れなくて留年したときには「わたし社不かも」なんて本気で思っていたりもしたけど、まじで全然そんなことなかった。相変わらず、人見知りだし、お酒に飲まれることもあるし、段々と連絡を取らなくなっていく仲の良かった友人を何も言わず見送ったりすることもあるけど、なんとなく普通に暮らしている。月に一、二回くらいは好きなバンドのライブに行って、新譜を聴いて感動したり、新しいバンドを探ったり。そういうことを普通にやっている。

ここ数ヶ月、可もなく不可もない、まあこういうのを幸せと呼ぶんでしょう、みたいな、そんな日常の中で、私はずっとCRYAMYを好きじゃなくなる日が来るんじゃないかと怯えている。大学二年生の秋にCRYAMYに出会ってから、当時は狂ったようにライブに通い、そのたびに感想とも言えないほどの散文を暗い部屋で幾度となく書き上げた。今となっては読み返すのも恥ずかしいほど支離滅裂で終始自語りな文章。でも、そうやって自分の中の何か(気持ちとか過去とか)を引き出してくれるのは、数多バンドを探ろうとそのきっかけとなったバンプオブチキンと、あとCRYAMYだけで、だからそういう自語りすらCRYAMYへの誇りとも感じていた。

それが最近、というかここ二年ほど、丸っきり何も書かなくなり、そもそもライブもメモリアルなものか対バンが気になるものしか行かなくなった。社会人になって忙しいふりをしているが、本当は毎日が充実しているだけ。仕事終わり、職場の人たちと飲みに行くの、たのしーね。友達と休みの日にピューロランドに遊びに行くの、たのしーね。たまに異性とデートして女の子として振る舞うのも、たのしーね。たのしーことたくさんあって、過去の嫌なこと、全部大丈夫な気になった。そうやって乾かして笑い話にした。大学二年生の秋に私がCRYAMYに熱狂していたのは、そんな過去を良くも悪くも鷲掴みにして振りかざして投げつけてくるからだということを、なんとなく忘れてしまっていた。

で、えっと。「世界/WORLD」みんな聴いた?ここまで長かったしどうせここからも長いからこんな中途半端なところに結論をポンと置いておくけど、私、CRYAMYのことたぶん愛してるわ。もう大丈夫と思っていた嫌だった過去は本当はまだ全然無理で、そしてCRYAMYというかこのアルバムはそんな過去をそこにいた私ごと肯定してくれると、信じた。まーた抽象的なことばっかり言って。でも、だって、目を背けたり逆に見せびらかしたりして必死こいて乾かしたのに、私、街月一つ聴いただけで普通に泣いちゃった。いやまじで、まじで大したことないんだよ。私の憂鬱なんてたかが知れてるし、嘘じゃなく、本当に笑い話にできる人だっている。でもなんか私には無理だった。若くて生きる世界も狭い、そこから逃げられずずっとしんどくて、その逃げられなかったって事実が今度は首を絞めてきて、それを何年経っても解消できずにいるってことすら今の自分を苦しめてくる。街月聴いてさ、一通り最後まで聴くじゃん、でさ、世界聴いてるときに、あれなんか違う、こうじゃない、なんか、なんか足りない、みたいな気持ちでもう一回冒頭から聴き直すの。そしたらさ、光倶楽部聴いて笑っちゃった。そのあとの注射じゃ治せない〜葬唱まで、なんで一度素通りできたのかわからないほど爆刺さり。あれ私ってこういう音楽好きだっけ?とか思ってこんなところで思い出すのも情けない。当時(私がライブに通い始めた大学二年生の秋)、カワノさんはいつも何かに怒っていて、なんだか満たされないようなことばかり言っていて、ライブに行けば「あなたに嫌なことをする人がいるなら俺が殺すから」みたいな、嘘か本当かそんなことを吐くほど、そうギラついていた。それがパフォーマンスなのか、はたまた心からそう思っているのか、そんなことは一旦隅に置けるほどそういうCRYAMY、カワノさんがカッコよくて、胸が焦がれるほど憧れた。でもやっぱり私はCRYAMYの根底にはどんなに最低なことをしていても諦められない「愛」みたいなものがあると思っているから、そういうものが体現されるような曲、ディスタンスとか、まほろばとか、完璧な国とか、そういう曲もわけがわからないくらい好きで、当時胸を焼かれたギラついたCRYAMYから、少しずつ印象というかイメージというか、うーん、誤解を恐れず言うなら、魅せ方?そういうものが後述の愛あるCRYAMYへ少しずつすり替わっていることに気がつかなかった。もちろん、どちらもCRYAMYを形成する大きな要素で、その両方があるから私はCRYAMYが好きなんだけど、前半5曲を聴いたらさ、もうライブに行きたくて行きたくて、たまらず1/5下北沢デイジーバーのチケットを血眼でもぎ取った。忘れててごめん。CRYAMYはロックバンドなんだ。酷い耳鳴りを起こす爆音と、痛みと、悲しみと、こんな小さな世界だけを歌う、そういうバンド。だから私はCRYAMYを好きになったんだ。

7月に、恵比寿リキッドルームで全曲新曲ライブを見たとき、一回でも「あ、CRYAMYこういう感じになるんだ!」って思ってしまった自分を呪いたい。まじ、恥ずかしい。こういう感じも何も、CRYAMYは前からそんな感じだし、そういうCRYAMYから私過去のことも全部ひっくるめて優しさをもらっていたのにね。ねえてかさ、何度聴いても足りなくて繰り返し繰り返し再生しちゃう時点でさ、こんな文章書かずとも私にとって素晴らしいアルバムだということ、確定じゃん。リリースにあたってカワノさんが各所で色々話しているからちょっと身構えていたけど、普通に私の好きなCRYAMYです。発声の仕方が少し心配なのも変わりませんね。

生きるとか、死ぬとか、全敗だとか、なんだとか、カワノさんがよく言うそんなことはもうなんだかどうでもよくて、ただCRYAMYというバンドの音楽を私に聴かせてほしい。もしかしたら、当時のように「死ななくてよかった」みたいなことまでは思わないかもしれないけど、私のこの可もなく不可もない、月に一、二回くらいは好きなバンドのライブに行ける普通の生活の一端を担っているのは、CRYAMYだから。あのとき強烈な閃光だったCRYAMYはいま私の日常に溶け込んで、知らず知らずのうちに普遍的なものへ化している。好きとか好きじゃないとか、もうそういう話じゃなくなっているのなら、私はCRYAMYを愛しているのかも、なんて、少し照れながら言ってみます。

CRYAMY、2ndフルアルバム発売おめでとう!来年も、またよろしくね。良いお年を。

WASTAR CRYAMY わたし

 

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2019年の4月26日、新宿marbleでCRYAMYを見た日の記録。もう3年も前のことになる。この日たしかに感じたカワノさんの愛情が、形を変えて今WASTARに宿っている。「当たり前に愛してるよ」という歌詞、CRYAMYらしくてすごく好き。そんなことはずっと大前提にあるんだ。結局、そういう単純な愛がCRYAMYをつくっているんだ。それを知って、それを見て、それを聴いて、わたしはこの森羅万象を愛せるんだ。

 

冒頭から暑苦しくなってしまいました。23歳児童福祉職員、今日も元気に出勤です。本当に子どもはすぐに泣きよく笑う。その姿を見て私たちもエネルギーをもらう…なんてことは万に一つもありはしませんが、彼らの清々しいほど純粋で生きることに何の疑問も抱かない澄んだ目を見ると、今日も私は間違っていなかったなと思ったりなんかはします。ほんと、たまに。大体は、このガキほんとめんどくせえ、くらいの感覚です。毎日それなりです。

さて、今日は遅番で午後からの出勤ですが、連日の早番や超勤のおかげで早く寝て早く起きる習慣が身についており、7時前に起きた私は人生初のモーニングなるものに来てみました。近所の喫茶、入店すると、学ランを着た坊主&眼鏡の高校生(たぶん)が一人と、とくに何の特徴もないおばさんが一人、各々席についてiPhoneや文庫本を眺めていた。おばさんはともかく、平日の朝に喫茶店に来る高校生に違和感を抱きながら私も椅子に座り、窓の外を眺める。週明け、月曜午前9時の人々の営み。可もなく不可もなく。

 

こういう街並みを見ると、決まっていつもCRYAMYが聴きたくなる。冒頭にもあるが、私はCRYAMYをマイナスな言葉で括ったり表されたりするのがあまり好きじゃない。WASTARが出たからこそやっと確信を持って言えることではあるけど、カワノさんが歌うのはずっと普遍的な愛ただ一つだと思う。CRYAMYほど、可もなく不可もない私たちに似合うバンドはいない。誰かを嫌う一方で誰かを愛し、誰かに嫌われる誰かも一方では必ず誰かに愛されてる。これが普通で正しいこと。わかりやすく言えば、何者にもなれなくても、偽物に埋もれてしまっても、救ってくれなくても、私が大嫌いだと思うあの人を殺してくれなくても、私は、当たり前にCRYAMYのことを愛してるよ。ということ。

みんな、意外とCRYAMYをわかってないんだよ。毒を吐いて、唾を吐いて、嫌悪にまみれながらそれでもこうやって誰かに愛されるCRYAMYは、きっと同時に誰かを愛することもできる。CRYAMYを表現する言葉は、愛であり、ラブ。平日午前9時に街中を歩く人達の営みと何一つ変わらない、普遍的なもの。

 

なんてことを書いていたら時が経ち10時になり、切り忘れていたiPhoneのアラームが喫茶店内に鳴り響いてしまいました。まずこの静けさの中にアラームを響かせてしまったこと、そして午前10時にアラームをかけていることがバレて恥ずかしい。一応かけてるだけだよ、一応ね。

 

これを更新したら、ぼちぼち店を出て職場に向かおうと思います。

そういえば、春が来た。来週あたりに発売される#4があるけど、これも3年前と同じだ。春は嫌いだったけど、3年前も、4月20日に発売されるcrybabyのシングルと下北沢のデイジーバーであった初の自主企画、それだけが春を迎える理由になっていた。

CRYAMY#4、春に取り残される私を、惜しみない愛情で包んでくれる予感がしています。期待。

11/14(sun) 渋谷CLUB QUATTRO CRYAMYを見た

何から書こうかな…と思い悩んで、翌日の朝になりました。正確にはもう昼前です。たぶん書き終えるのはもう少し後になります。頭に残っているものを、ひとつひとつ、順番に書き出していこうと思いますが、まずは何より、あんなに楽しそうに、そして嬉しそうに笑うカワノさんは初めて見ました。それだけで「今日は来て良かったな」と心から思いました。

 

さて、2021年11月14日、建国物語ツアーファイナル渋谷クアトロ編。近頃、家と職場を往復するだけの日々を過ごしていたからか、久しぶりのCRYAMYのライブになんだかすごくワクワクしていた。午前中から髪の毛まで切りに行ったりしてね。

実を言うと、最近はあまりCRYAMYを聴いていなくて、というか、バンドや音楽自体から少し遠ざかっていて、仕事の日は仕事だし、休みの日は家でダラダラとYouTubeを見たり漫画を読んだりするだけの生活。強いて言えば、ここ2、3ヶ月で何故か急にBTSを好きになって(私はテテ推し)、通勤中に聴く音楽もだいたいBTSかきのこ帝国だったし、友達とそういう会話でキャッキャと盛り上がれるのが素直に嬉しいとかも思ったり。そういえば、高校に入学した頃もこんな感じだった。ただただ慌ただしく忙しくて、好きだったバンドが聴けなくなって、流行りの音楽で周りと歩調を必死に合わせる。まあ今はあの時ほどしんどい生活ではないけど、4年間も怠惰な大学生をやってしまった体に社会人一年目はやっぱりちょっと堪える。だからこそ好きな音楽を聴いたりするものでもあるんだろうけど、それができないのは、私が気持ちでCRYAMYを聴いていた証拠だろうなと思う。CRYAMYは、私が人生で一番頑張れなかった時期に出会ったものだったから。あの閉塞感はもう味わいたくないもんだ。もちろんそういうの関係なくバンドとして歌としてCRYAMYの曲を心底カッコいいと思うのは変わらないんだけど…、まあ、とにかく、CRYAMYを聴く「気持ち」になれなかったという話。まあそれでも、いや、だからかな?久しぶりのCRYAMYのライブ(正確には3ヶ月ぶりの)、なんかもう本当にめちゃくちゃ感動した。前置きが長くなりました、詳細を以下へ。

 

18時少し前、東急東横線渋谷駅着。ハチ公前の改札から出ると、溢れんばかりの人、人、人。少し前までは有り得なかった光景に少し狼狽えつつ、渋谷クアトロを目指して歩く。おしゃれな学生、サラリーマン風の男性、キャッチ、ナンパ、下品に笑う女やら老人…を掻い潜り、なんとかGUまで。なんか、前に来た時はGU内のエスカレーターから行った記憶があったんだけど、今回はそこから行けず入り口がわからなくて、体感で10分くらい探し回ってしまった。めっちゃわかりやすく「入り口ここ!」みたいに書かれていたのにね。少しロスを喰らって18時ちょっと過ぎ、アナログフィッシュの演奏中に満を辞して中へ。とりあえずすぐにドリンクを交換して、適当な位置でしばしアナログフィッシュを鑑賞。アナログフィッシュ、あんまりちゃんと聴いたことなかったけどとても良かった気がする…。とくに、カワノさんが小さい頃にテレビで聴いたらしい曲。あれ、好き。大御所じゃん…貫禄すご…とか思いながら、転換でステージに上がるCRYAMYを見る。こういう光景も久しぶり。とは言いつつ、あまり一人で前ばかりジロジロと見ていても気持ち悪いので、基本的にはTwitterInstagramであまり興味のない投稿を見ていた。そうこうしているうちにBGMが鳴り止んで、始まる。あ、なんか書いててドキドキしてきた。すごいな、蘇ってる。今までのCRYAMYの中で間違いなく一番カッコよかったライブが、始まります。

一曲目はten。まず私の中ではここから少し意外だった。建国物語は5月の横浜しか行っていないから他の日は知らないけど、少なくとも横浜ではtenは最後の曲だったし、アルバムのツアーという意味でも(アルバム自体では一曲目だけど)この曲は勝手に最後だと思っていたから、ちょっと意外。でも、一曲目のtenは本当にテンションが上がるから堪らないね。からのcrybabyでもっとテンションが上がる。そうそう、CRYAMYのライブってこういう感じ。楽しくて、嬉しくて、これ以上の瞬間ってあんまりない。アナログフィッシュのときからなんとなくずっとトイレに行きたくなっていたんだけど、それすら忘れてしまうほどのめり込める、引き込まれるライブ。最近聴いてないとか逆にめっちゃ聴いてるとか、そういうのってたぶんあんまり関係ないんだなって思った。ただこの瞬間は、CRYAMYを聴く「気持ち」になってる。今考えると、意外だった一曲目のtenがそうさせてくれたんだと思う。まあ、なんていうかその…、今回のCRYAMY、今までで一番カッコよかったし、あとでカワノさんも言ってたけど、第一期の終わり、つまり第二期の始まりなので。今までにないCRYAMYの、序章?導入?みたいな、そういう新しい雰囲気が、もうtenからあったのかもしれない。ごめん、何言ってるのか自分でもよくわかりません。

でさ、テリトリアルの前のMCのことなんだけど。前からちょこちょこ言っていたような気がするけど、今回のアルバムはカワノさんが体験してきた"負"の曲たちでできたアルバムで、カワノさん曰く、「こんなことを歌いたかったわけじゃない」のだと。なんとなく少し驚いた。カワノさんは、いつもライブではカッコいい姿を見せたり、私たちを守ると言ったり、強く振舞ったり、逆に自分のダメなところを冗談混じりに話したりすることはあっても、こんなふうに素直に弱音とも取れる発言をすることはあまりなかったと思うから。あまり、というか、少なくとも私が行ったライブでは一度もなかったと思う。そういうことをぽつりぽつりと言葉にするカワノさんをなんだか見ていられなくなってしまって、途中から少し視線を落とした。目に映る誰の体も動かない。みんな、カワノさんの一言一句、一挙手一投足全てが気になるんだと思う。そういう話をしたあとのテリトリアルは、それはもう大層悲しかった。でも今までで一番カッコよかった。で、思った。あらゆる局面で負けてきたカワノさんが作るCRYAMYの曲は、負けてない。ピクリとも動かなくなった体で手のひらだけを握りしめて、そうやってテリトリアルを聴きながら、こんな瞬間に立ち会えて幸せだなんて漠然と考えていた。たぶんこれは、このカワノさんの本音は、これが最初で最後だと思う。あ、でもどうだろう。カワノさんは伝えたいことなら何度でも言うから、もしかしたら今後もこういう話をするかも。いや、というか、私が知らないだけで今まで言ったりしてるのかも。まあどちらにしても、この瞬間を見れて良かったことには変わりないね。私ったら、ああ幸せ者。

それで、そして、アンコールなんかもう、本当に凄まじかったんだから。大好きだの、愛してるだの、カワノさんがそんな甘いセリフばかり言ってる。あとで見てみたらアンコール一曲目のWASTARはカワノさんのサウンドクラウドに上がっていたんだけど、最近CRYAMYを聴いていなかったので私はこれがWASTARとの初対面でした。カワノさん、アイラブユーって言った!言ってた!「アイラブユーなんて言えないくらいがちょうどいい」って昔ライブで言っていたの、私忘れてないからね。だから本当に嬉しくて嬉しくて、喉の奥が詰まって、ジワジワと体が熱くなって、ここ最近で一番笑顔になった。でもカワノさんのキラキラした笑顔を見ると泣きそうにもなって、でもやっぱり笑って、アンコールはその繰り返し。ラストの世界のあと、ノイズの中でカワノさんが「音楽をやってる以上、誰かのためにとか、救うとか、そういうのが、絶対正しい」と、声高々に宣言していた。だから私も「気持ち」でCRYAMYを聴いてしまうんだ。それできっと、カワノさんも、自分の好きな音楽を、そうやって聴いてきたんだろうな。

最後の最後にそんなことを言うから、ライブが終わったあとまで泣くのを必死に我慢することになってしまった。ちょっと、カッコよすぎるんじゃないの?この半年くらいのあいだに何があったの?たしかにとても「勝ってる」とは言い難いことばかり歌ってるred albumのツアーが、こんなふうに終わるとは思っていなかったな。もういつからだかわからないほどずっと言っていた、tenで始まってテリトリアルで終わる最高のフルアルバム、こんな形になったんだ。カワノさん、「悲しい時だけじゃなくてこれからは嬉しい時も側にいたい」というようなことを言ってくれたけど、あの瞬間がもうまさにそれだったし、こんなに嬉しくさせてくれたのは他の誰でもないCRYAMYです。もうこれ、win-winてやつ。

 

私が、学校にも行かず、バイトばかりして、酒を飲んで、過去の憂鬱に囚われて、そして同時にそういうフリをしながら周りを見下していた3年前、あの頃に出会った負けっぱなしのCRYAMYと、CRYAMY#2。負の感情とか負けた事実とか、言えなかったこととか言いたかったこととか、それとばかり向き合ってそれにばかり気持ちを揺さぶられていた、と思う。私も、CRYAMYも。でも、今は、それを全部背負って全部抱えたまま、全く違う方向を向いて、全く別のものと向き合ってる。そんな姿を見せてくれたこの日のCRYAMY、あーうんやっぱり今までで一番カッコよかった。

 

見えない奥の隙間に触ってくれたあの日の、今日までのCRYAMY、今までありがとう。これからもよろしくね。

 

あと、そうだ、CRYAMY、恵比寿LIQUIDROOMワンマンも、おめでとう!

 

5/28(fri) F.A.D YOKOHAMA CRYAMYを見た

 

【MV】誰そ彼 / CRYAMY - YouTube

誰そ彼のMVに、横浜の中華街が映っている。映ってるというか、撮影地になってる。神奈川県で育った私が酸いも甘いもありとあらゆる現場を経験した町がこの横浜で、F.A.Dがある石川町はもちろん、中華街も、関内も、桜木町も、みなとみらいも、馬車道も、小汚い横浜駅周辺も、それに、そういう栄えた場所だけじゃなくて、戸塚区も青葉区港南区港北区も、本当すべてに思い出すことがあって、毎回下北沢や知らない東京のライブハウスに足を運んでいた私からしたらF.A.D横浜なんて隣の家くらいの感覚だった。そして私の大好きなCRYAMYが、そういう私にとって当たり前であり、そして特別でもある場所でライブをする。素直に嬉しい。本当に心から嬉しい。そうやってF.A.D横浜に向かったのはこれで3回目のこと。それがCRYAMYのリリースツアーだというのだから、勤務後の重たい心身を差し引いてもなお、今までで一番気持ちが晴れやかだった。

まあ、とはいえ、最近は本当に疲れていて、新生活が始まって慣れない環境に心が追いつかないというのがこの疲労の大半ではあるけど、とくにこの日は何故か腰が異様に痛くて、座っても痛い、立っても痛い、歩いても痛い、なんて有様だった。(この腰痛はライブ翌日、その次の日、そしてこれを書いている今日、いま、この瞬間も全然治っていないし、たぶん明日も明後日もずっと痛い)CRYAMYのライブは1月に渋谷O-WESTであったワンマンライブ以来で、半年弱ぶり、くらい。このご時世でも、なんだかんだCRYAMYはしっかりライブをしている(ように感じる)けど、関東圏外とか予定が合わないとかシンプルにお金がないとかでこんなに時間が経ってしまっていた。でも、そのあいだに一度だけカワノさんの弾き語りを見に行ったんだけど、そのときに聴いた誰そ彼が本当に良くて、なんというか、中華街の看板とか、なんかよくわからない横浜の繁華街とか、この文章を書くにあたって、そういう風景に全然マッチしないその日の誰そ彼をふと思い出して、なんとなく、冒頭に誰そ彼と横浜のことを書いた。なので本題とはあまり、いや、実際まったく関係無い。前置きだけで1000字を超えてしまいそうな回りくどさ、それが本題から大きく逸れている的の得なさ、まあ、とりあえず、ここから上の部分を消すか残すかは後から考えるとして、この日の興奮が冷めないうちに、ライブのことを書き留めていこうと思います。

今回はセットリストを結構把握している!けど、間違えたら恥ずかしいのでTwitterで誰かしらが載せているものを拝見しながら書いていきます。

 

F.A.D横浜に着いたのは、開演時間の17時半、少し過ぎ。入り口前にたむろする若者に、うわうわ、なんて思いつつ、チケットとドリンク代を差し出して中へ。もうバロンドールの演奏が始まっていたので、前から埋まっている群衆の一番後ろにくっついて鑑賞。正直、バロンドールの良さ、いまだわからず。ちゃんと聴いたら結構好きかもしれない、みたいな曲もあったんだけど、なにせ腰痛が酷くてあまりライブに集中できず、腰へのダメージが少ない立ち方を模索していたら終わってしまっていた。バロンドールは一昨年の夏にデイジーバーでCRYAMYと対バンした「地獄めぐり」以来、2年ぶり2回目。このときは本当に良さがわからなかったけど、今回はちょっと、気になるかも、という感じだった。AppleMusicにあるみたいだから今度聴いてみようかな。そういえば音源って聴いたことなかったし。

バロンドールが終わったら、ドリンクを交換してレッドブルを持ち少しだけ前へ。レッドブル、美味しいよなぁ。久しぶりに飲んだ。オロナミンCは好きだけどリポビタンDは微妙で、レッドブルは好きだけどモンスターは飲んだことすらない。あ、話が逸れそう。とにかく、レッドブルを飲んでインスタグラムを眺めながら、CRYAMYの出番を待った。18時半過ぎ、せこせこと準備をしていた4人が捌けて、会場が暗くなる、と同時にジョイディビジョンのSE、タカハシさんオオモリさんフジタレイさんが登場したあと、少し遅れて出てきたカワノさんが腕をブンブンと振り回し、一曲目、いざ、テリトリアル。この一曲目のテリトリアルと二曲目のディスタンス、初っ端から出し惜しみのない感じがして、なんというか、すごく、・・・カッコよかった。ああ、もっと私に語彙があればあの感じをもう少し的確に言葉にできるのに、結局「カッコよかった」と言ってしまう。なんか最近、CRYAMYの新譜(赤盤って呼び方めちゃくちゃ素敵)ばかり聴いているからか、シャープ2の曲を聴くとすごくシンプルに感じて、良く言えばわかりやすい、悪く言えば至極普通に思えてしまう。でも、その「普通さ」を備えたカッコよさが私が思うCRYAMYの良いところで、べつに曲自体に奇抜なところはないし、最近よく耳にするオシャレボカロみたいな感じや不誠実をウリにしようとするような歌詞もないけど、その代わり、きっとずっと昔からある、バンドに対する「カッコいい」を臆せず怯まず音とメロディーにしている。最初の2曲を聴いているとき、その、きっと4人も聴いてきたのであろう「カッコいい」を信じて堂々と鳴らし続けるCRYAMYが、やっぱり一番素敵だと思った。

「普通」、最近ずっとライブで聴きたいな〜と思っていたからやってくれて嬉しかった!この日一番周りの反応が良かった感じがしたのがtenだったんだけど、「普通」はその次に周りのテンションがよく上がっていた感じがした。この曲、イントロからサビ前がすごくカッコいいからなおさら。でも、この日私が一番ガツンときたのは普通の次に演奏されたギロチンだった。もともとこの曲は、もう結構前、まだカワノさんのサウンドクラウドに月面旅行やsonicpopがあったとき、私がサウンドクラウドを聴き始めたときからずっとあって、その頃からこの曲は、物臭とかディレイみたいな、それと似たような雰囲気があった。ずっと弾き語りで聴いていたのもあってバンドではどんな感じなのだろうと新譜で一番楽しみにしていたし、初めてそれを聴いたときは、なんか、もう、普通にめっちゃ良かった。でもライブのほうがもっと良かった。「君は生きたほうがいい 綺麗な顔をしてるから」という歌詞がすごく好きだ。「綺麗な顔」という表現にその人の心や内面まで含まれている気がして、本当に素敵。あと、物臭とディレイもそうなんだけど、こういう曲はライブで、音で化けるんだなぁと実感。音源からは決して出てこない爆音、普通に翌朝まで続くほどの耳鳴りが起こるくらい、それはもうただただデカくて、うるさくて、気持ちいい。本当に良かった、ギロチン、また聴きたい、名曲だ。

ギロチンのあと「雨」を演奏して、カワノさんが少し長めのMCを展開。また話が右往左往していて、まとまらないながらもひとつひとつ言葉を選んでいく姿がなんだかすごく懐かしかった。だってCRYAMYのライブ、約半年ぶりだし。それに前の渋谷のワンマンのときは、なんかすごく頼もしくなったなって感じるほど、カワノさんは結構スラスラと話していた記憶がある。いや、ずっと頼もしくはあるんだけど、大人になったというか、大きくなったというか、なんというか。でもこの日のライブは、今までみたいに、たとえばYouTubeに上がっている「世界」のライブ映像の冒頭のような、まとまりもなくて不確かだしトゲもあったけど、でも何よりも優しく丁寧に言葉を紡いでいく健気さが見えた。カワノさんの言葉をそのまま覚えているわけではないんだけど、「誰かに毒を吐くようなことばかりだし、今からやる曲もそういう曲だけど、これはあなたたちの曲だから」と、そういうことを言ってた。いや、うーん、本当はもっと違う言い方だったけど、ギリ思い出せない、昨日くらいまでは覚えていたんだけどな。でもまあ、ニュアンスは、こんな感じ。そして、HAVENへ。いや、本当にね、まじで、堪らなかった。この日の私の一番はギロチンだったんだけど、でもHAVENは、この日のライブと、red albumと、そしてここ一年くらいのCRYAMYの中で中心というか、核だと思った。渋谷ワンマンのときもそう。実はYOURSONGを聴いているときはHAVENに対してそこまでの熱はなくて、YouTubeにMVが上がったときや新譜を聴き始めたときも「ただ聴いてる」という感じだったんだけど、徐々に、本当に徐々に徐々に、この曲のヤバさに気づいてきた。今だって歌詞もメロディーも特別好きというわけではないのに、聴きたくなるし、しばらくはライブでやってほしい。とくにこういうCRYAMYの企画では、必ず。直前のMCも相まって、拳と足先と心臓がぎゅってなる。顔を伏せたり前を見たり、目を閉じたり開いたりしながら、叫びにも聴こえるカワノさんの歌声をただじっと聴く。すごく新鮮だった。いやまじで忘れられない、あの感覚…。そのあとは月面旅行プラネタリウムそしてtenの追い討ちだったんだけど、ずっとHAVENが頭の片隅にあって、やっぱりCRYAMYは強いなと思っていた。それにしてもtenは本当に良い曲だ。ライブでtenをやらなかった日なんてあっただろうか。初のフルアルバムの一曲目を担うというのはそういうことなんだ。なんか、普通に久しぶりのライブだから忘れていたけど、これはred albumのリリースツアーだった。そう思うと「やってらんねー」とかも聴きたかったな、あれ、好きなんだよな。でも、そうだな、ここはやっぱり、おめでとう、と言うべきだ。CRYAMY、初フルアルバム、ありがとう。違う、おめでとう!私は本当に超シンプルに死ぬほど素直に嬉しかった。このコロナ禍で、前に進むCRYAMY、まあ自分がダメダメなときはちょっと待っててよって思ったりもするんだけど、総じて、カッコいいです。いつもカワノさんは、自分が大切に作った曲を、こういうライブで、なんやかんやと言いつつ大切そうに見せてくれるから、だから私もその曲が大切になる。なんか久しぶりにそう思った。懐かしい、感じがした。

アンコールの手拍子に誘われて、まず、タカハシさんが出てくる。カワノさんのMCよりタカハシのMCのほうが良く覚えてる。私も神奈川の人間なので、来てくれて嬉しい。タカハシさんが(体感では結構、思ったより長く)話したあと、他の3人が出てきて、カワノさんがまた少し喋り、「あと3曲やって終わります」と言い放ち、アンコール開始。完璧な国、まほろば、世界の3曲だった。カワノさんはまた腕をブンブンと振り回していた。なんか、これ、この日要所要所でやっていた気がする。

完璧な国とまほろばはなんとなく予想していたんだけど、世界が来るとは思っていなかったので少し驚き。戦争だと思ってた。世界、本当に好きだ。CRYAMYで一番好きな曲を考えたとき、思い出や思い入れを抜きにしたら多分この世界が一番だと思う。思い出・思い入れというのは、初めてテリトリアルを聴いたときの衝撃とか、怠惰極まりない生活の中でずっとディスタンスを聴いていたとか、そういう類いのやつ。でも「世界」にはそれに負けずとも劣らない光があって、私は、ライブで初めてこの曲を聴いてからもうずっとこの光に当てられている気がする。「あなたが」ってサビの4文字、やっぱりすごい。わたしはわたししか大切じゃない。わたしはわたしを大切にしてくれる人しか大事じゃない。誰にも相手にされなくても、わたしはわたしを愛さなきゃいけない。そういう、残酷な光。でも、それ見せてくれたCRYAMY、やっぱり一番カッコいいや。

終演後は、ライブ中無意識のうちに握りしめてバキバキになっていた空のレッドブルをゴミ箱に投げ捨てて、すぐにF.A.Dを出た。帰りは元町中華街のほうから帰宅。みなとみらい線って、なんか高い。その高額な交通費をケチって新高島から反町まで歩いた高校生の頃のことを少し思い出した。横浜には数え切れないほどの思い出がある。酸いも、甘いも、嬉しいも、悲しいも、死ぬほど幸せな瞬間も、死ぬほど辛い瞬間も、全部ある。たぶん、カワノさんにも、ある。だって、初めてF.A.Dでやってときだったかな、「横浜で作った曲だけでやった」ってインスタかなんか、MCかな、で言ってたから。絶対に交わっていないような思い出が、この日はどこかで交わっていたというか、同じというか、似ているというか、きっとそういうものがあるんだと思った。やっぱりCRYAMYって超素敵だな。横浜、来てくれてありがとう!

 

リリースツアー前半は横浜だけだけど、後半はどうしようかなと迷い中。ファイナルの渋谷は行くつもりだけど、他のライブは、遠いし、行ければいいとは思うけどあまり現実味がない。まあ、他にライブがないわけじゃないし東京付近でやってくれるなら無理して遠くに行く必要ないのかな…、でも行きたいね〜。

いつも東京でライブをしてる(最近は東京以外も多いけど)CRYAMYが、他の土地に行ってライブをするっていうのは、バンドなら当たり前のように見えて実はすごく重いことなんだと、このライブで実感した。だってこの日の私みたいな辛気臭い気持ちの人がたくさんいるんだから。でも、だから、全国ツアーには相応の価値があるんだなぁって。てか、全国ツアーってすごくない?CRYAMY、全国ツアーしてるんだけど。もうやってることBUMP OF CHICKENと同じじゃん!

帰宅後は、次の日も朝から普通に仕事があったのでお風呂に入って買ってきたマックを食べて少しだけSNSを見てすぐに寝た。それでも翌朝はまだ疲労と耳鳴りが残っていて、齢23にして体力の限界を見る。このブログだって、書き始めた頃はろくすっぽ学校にも行かずバイトばかりしてとくにやりたいこともないゴミ大学生という肩書きしか持っていなかったのに、CRYAMYに出会って、たくさんバンドを知って、そういうのとはまた別のところでやりたいことを見つけて、今ではそれを仕事にしているのだから、CRYAMYを聴き始めた頃の私がこの状況を見たらさぞ驚くだろうと思う。でも、CRYAMYが本当にtenで始まってテリトリアルで終わる最高のフルアルバムを作ったことにはきっとあまり驚かない。だってCRYAMYはもっともっと大きくなると確信していたのだから。あ、やっぱり少し遠くてもリリースツアー後半行けるところは行こうかな。CRYAMYに、いろんな景色を見せてほしいから。

 

深夜2時から朝6時までぶっ通しで書いて、途中酒の力も借りてるので変なことを言ってるところもあるかもしれないけどとりあえずもう今日は終わりにします。

CRYAMY、横浜また来てね!まあ来なくても私が行くけど!

 

私がCRYAMYを好きになった頃のカワノさんと同じ歳になった。厳密には、まだなっていないが、もうなる。あの頃はたった2つしか違わないんだと感じていたけど、今は一回りも二回りも上に見えるほど、なんというか、先に走って行かれたような、そんな感覚。私はこの2年間ずっと足踏みをしながら、猛ダッシュで駆けていくCRYAMYの背中をただ羨み、見ていることしかできなかった。徐々に遠くなる背中が日毎大きく見えてくる。他人に言えるような幸せも、他人に言えないような不幸もない。他人と違う何かになりたかったのに、ずっとバンドが好きだったのに、どうして私はギターを持っていないんだろう?幸せも不幸も優しさも絶望も何も持っていない。ただ時々、酷い虚しさに襲われるので手一杯だ。CRYAMYの「雨」を聴いたら泣きたくなった。きっとカワノさんはもうこんな曲を書かない。それなのに私は、2年前にこの曲を聴いたときと同じように、また死にたくなった。死にたいというか、消えてしまいたいな。他人と肩を並べてここにいることが恥ずかしい。交差点で目の前を横切った男女2人組に自分がバレないように下を向いたとき、また少し猫背になった気がした。

 

「飲み放題ですか?」「お席のみのご予約でいただいてます」「じゃあ飲み放題にしてください」マスクの中で顔面が引きつった。ホットペッパーで予約してきたのはお前だろ。お前の落ち度だろ。てか15人から9人に人数減ってるなら連絡してこいよ。ホットペッパーでも変更欄くらいあるだろ。情報弱者か?こっちはお前らみたいなゴミ大学生のために席取ってんだよ。大学生集団って本当にそれだけで店員から煙たがれるんだから、もう少し丁寧に振る舞ったほうがいいよ。なんて言えるはずもなく、私の判断でお断りしてもよかったんだけど、最近はすべての責任を店長に丸投げすることにしているから「飲み放題にしたいって言ってるんですけど」と言いにいった。もともと放題は前日までに予約しないといけないシステムだから、新人さんがドリンクを作っていることも考慮して私的には断りたかったんだけど、店長からはGOの指示。満席も相まって案の定ドリンクが全然回らず、お客さん全員に不満を与えてしまった。マジで店長、目先の売り上げに目が眩むクセどうにかしてほしい。お客様満足度>従業員満足度じゃないよ?お客様満足度=従業員満足度だからね。それにしてもゴミ大学生だったなぁ。酒入ってからは下ネタしか話さないし、女に飲ませたがる男ばっかり。終始うるさかったし。私には一生理解できない。あれが普通の大学生なんだろうか。どーせFランだろ。…あ、違う、年確したとき慶應大学の学生証見せてきたな。日本終わったね。

 

向こうから連絡してくるくせに、なんでいつも最終的に私が振られたみたいにならなきゃいけないんだ。いや、ていうか、昨日までめちゃくちゃ普通だったじゃん。夜暇だったら電話しようって言ってきたじゃん。なぜ未読無視?てか私本当にこういうの多いんだけど?あーこのまま付き合うのかなーでも結構悪くない、むしろ良いなーって思ったところで強制終了させられる。でもこっちからまた連絡するのも、なんというか、なんか違う気がして、そのまま。いつの間にか全然違う女の子と付き合ってるし。キープしていたつもりがされていたってわけですか。この前もバイト先の後輩にそんなことされて、あーんなに尻尾振ってきたくせに、急に音沙汰がなくなって、同期のバイトの女の子と付き合ってますって。飲み会の目の前の席でイチャつかれたときの虚しすぎる敗北感。一軒目はそれが嫌で2人から遠い席を陣取ったけど、二軒目に完全に油断してしまった。というか、こんなことを気にしてる時点で私の負け。胸元のキスマーク、せめて隠してこいよ。「彼氏いないんですか?」じゃねーよいねーよいたらお前と連絡とってねーよ。箸折りそうになった。本当、こんなんばっかりだ。まあシンプルにモテないだけなんだけど。外見も中身もなーんにも魅力ないんだろうね。誰からも好かれないって、本当に悲しい。これが一番辛い。私最近は結構頑張ってるんだけどな。"最近は"か。

 

ただいまバンド。どう足掻いても私にはこれしかないです。他に何かを見つけても結局戻ってきてしまう。

もう色々疲れたからライブハウスに行ってもいいですか?

6/13(sat)「CRYAMY presents 100分」配信ライブでCRYAMYを見た

 

CRYAMYがライブ配信。普通にビックリした。やらないと思ってた、というか、そもそも私に「ライブ配信」の発想がなかった。それなりに好きなバンドがライブ配信をやっているのはうっすら知っていたけど、なんとなく無関心で興味が持てず、一度もそれを体験していない。でもCRYAMYとなると話は違った。すぐにチケット代1000円と、ついでにお金もないくせに(マジでない)1500円をチャージして、合計2500円、よくライブハウスで出している金額(ちょい少なだけど)を支払い。いつもと同じようにライブハウスを使ってバンドが演奏するんだから、相応だよね…?あとは、CRYAMYが良いライブさえしてくれるなら、私は今のCRYAMYが見られて嬉しいと、本当にそれだけだと思った。

 

当日は18時半までバイト。ドアtoドアで1時間ちょいくらいのところに通っているから、20時からのライブは実は少し危うかった。それなのに、そんな時に限って時間ギリギリの仕事を頼んでくるし、おまけにその日は一日中まあまあな量の雨が降っていて、水溜りに足を濡らしながらバイト先から最寄り駅までの道を走った。のに、乗りたかった電車に間に合わず、靴もスカートも走る時に振り回した腕もびしょびしょ。無性にイライラした。こんなことならどんなに暑くてもズボンを履いてくればよかった。ツイてないな、もうCRYAMY諦めようかな、アーカイブ残るしあとでゆっくり見ようかな、なんて考えが苛立ちの中にポンポン浮かんでくる。それでも、乗り換えの電車に最後の希望を託して超高速で横浜駅構内を移動。緊急事態宣言解除後の土曜日夜の横浜駅は、その頃の閑散とした空気が何事もなかったようにもとの喧騒に戻っていた。人、人、人。私急いでるんですけど。ちんたら歩かないでくれませんか?なんて言えないので、ただひたすら人を避けながらなんとか目当ての急行電車に乗車。家に帰ったのは19時半を少し過ぎた頃だった。高速で着替えたあと、高速でうどんを胃に流し込み、このために楽しみにとっておいた99.99のクリアコーラ(ロング缶)(美味しくなかった)片手にしばし待機。一人だから人目が気になるとか、転換中の目のやり場に困るとか、目の前の人でステージがよく見えないとか、そういう些細なモヤモヤが生まれないのが配信ライブの利点だなと素直に思った。そういうのも含めてライブだという意見もあるけど、あるかないかで言ったら、ないほうがあずましく見れる、と思う…。まあ、もちろん(?)それがあっても生で見るライブが一番良いということには変わりないんだけど。

ライブは5分押しで開始。カワノさんが「目の前でやる、やります」と宣言して、一曲目のテリトリアルが始まった。すごい。私、いま、イヤホンでライブを聴いてる。これが終わったあとに耳鳴りが起きてほしくて、音量を2つくらい上げた。うるさい、けど、カッコいい。配信ライブを見るのは初めてで、私はてっきりステージでの演奏を映すものなのかと思っていたけど、なんかたぶん4人円状?になっていて、個々が順番に映されていくシステムだった。カワノさんの向かって右側にタカハシさんがいるのがめちゃくちゃ新鮮で、ヘンな感じさえした。あ、でも、先に言っておくと、このライブはよく見えるワンマンライブのような感じで、とても楽しかったです。

テリトリアルの演奏後、サーバーエラーで一時中断。復旧が難しかったみたいで、急遽YouTubeでの生配信に変更となった。改めてsonicpopから始まったライブ。sonicpop、crybaby、サーバーエラーになったことをカワノさんが口悪く話したのち、ディスタンス。迅速にYouTubeで対応してくれたし、お金も返ってくるし、私個人的にはzaikoから見れていたからこちらとしては何も文句ないけど、やってる側からしたらやっぱり苛立つものなのかな。CRYAMYは私たちの目の前にいるのに私たちはCRYAMYの目の前にいないという矛盾が配信ライブの欠点かもしれない。画面越しに温度差を感じてしまって、少しだけ悲しくなった。

とはいえ、演奏が始まってしまえば、その温度も少しずつ近づくわけで、ディスタンス、ビネガー、普通と、クリアコーラの力もあってか徐々にテンションが上がっていく。とくに普通が良かった。何が良いって、オオモリさんのドラムが良い。何よりよく見える。今までで一番ちゃんと見た。見えた。私、バンドやるならドラムがやりたいな。2のドラムのゆっこちゃんに憧れてるというのもあるけど、この普通のときのオオモリさんを見てるときにふと思った。ライブが終わってからお母さんにその話をしたら、「あんたリズム感ないから無理だね」と言われた。その通りすぎてぐうの音も出ない。

それから、カワノさんの「タカハシくんお願いします」という合図でイージリーが始まって、twisted、ディレイ。この3曲の流れがすごく興奮した。とくに、twistedは久しぶりにライブで聴いたし(そもそもライブ自体久しぶりだけど)、イージリーからの繋がりがとても良かった。いやでもやっぱり、何よりディレイが良かったかも。「君が特別だったんだ」という至極シンプルなパワーワードが、なんとなく、物臭みたいだと思った。ディレイはCRYAMYを知った頃からもうずっと大好きで、シングルに入ると知ったときは純粋に嬉しかった。CDが届いて実際に聴いてみたらすごく懐かしい感じがしたし、このライブでディレイを演奏した時もそう思った。なんか異様に懐かしかった。その一瞬だけ、2018年の冬だった。CRYAMYに出会えたことがとにかく嬉しかった時期。寝てもCRYAMY、覚めてもCRYAMY、寝る間も惜しんでCRYAMY、みたいな。毎日、一日中CRYAMYを聴いていた。それ以外何もなかったから。今はあの頃と比べるとだいぶマシな生活になったと思う。夜に寝て朝に起きてるし、昔のことを思い出さなくなったし、ちゃんと就活してるし(だいぶスローペースだけど)、何よりやりたいことができた。そのおかげか、やれなかったことを悔やむ時間が減った。CRYAMYのことを好きになった頃の、何も無かった、何も持ってなかった時期が、嘘みたいだ。もちろん、それで自分が情けなくなることもある。傷つくこともあるし、悲しい気持ちでいっぱいになることもある。でもそれはCRYAMYも同じだと、この日のディスタンスとGUIDEに再録されたディスタンスを聴いて思った。知名度が上がって、雑誌とかも載ったりして、延期にはなっちゃったけど大きいところでワンマンライブができるようになって、なのに、音も声も以前と同じ、いやなんならそれ以上にヒリヒリしていて苦しそう。生きるってこういうことだなぁって。22年間生きてきて、前を向くと傷が増えることに初めて気づいた。そして今CRYAMYはその途中にあるのかもしれない。だから、昔の傷を舐めるようなディレイが懐かしかったんだと思う。当時の私はCRYAMYのそんなところが好きだったから。2018年11月のCRYAMYとわたし。今は、真っ直ぐに前を見据えているようなところが一番好き。でも、ディレイをこうやって懐かしく思えるこの感覚がなければ、きっと私はCRYAMYに出会うことはなかったんだと思った。とにかく、私は、この100分(実際にはもっとあったけど)の中ではディレイが中心だった。セットリストもちょうど真ん中くらいだったし。

「鼻で笑うぜ」なんかライブで初めて(だよね?)やるのに、なんだかすごくナチュラルに演奏が始まる。バンドバージョンを聴くのは初めてだけど何故かイントロですぐにこの曲だとわかった。こういう音?メロディ?はCRYAMYでは珍しい気がしたけど、カワノさんが歌い始めたらいつのまにかCRYAMYになっていた。"大袈裟なこと言わなくたって私はわかってるわ"とか、"君が生きていて良かったって思うよ"とか、歌詞の言葉選びというか、センスっていう表現じゃ片付けたくないけど、CRYAMYは本当にそれが秀逸だなぁと思う。"君が生きていて良かった"だけで十分伝わるけど、その後ろに"って思うよ"って加えるだけですごく個人的な気持ちになるというか、《事実》じゃなくてあくまで《気持ち》として伝わるというか、なんかまあ上手く言えないけどそんな感じ。CRYAMYの曲の、こういう狭い世界でできているところが好き。それが本当に上手に現れているところが好き。だから配信ライブって、そういう意味ではちょっとCRYAMYっぽくないのかもしれない。まあ、それとこれとは別なのかもしれないけど。

 

とにかく早くCRYAMYのライブが見たくなった。私もCRYAMYの目の前に行きたい。tenの鼓膜が裂けるほど強烈な音が聴きたい。別にそういうのが好きなわけではないけどCRYAMYに関してはそれがないと物足りなくなってしまった。私は忍耐だけは人一倍あって、この状況も文句ひとつ言わずに耐えてきたつもりだけど、いざ見てしまうと欲が出る。またできるようになるなんて保証どこにもないのに。CDで曲が聴ければ十分だって思ってたのに、この配信ライブ以来、CRYAMYのライブが見たい見たいお化けになってしまった。早く成仏できますように。

 

最後に少しだけどこにも埋め込めなかった話をして終わります。SNSとか見てるとみんなディスタンスを「曲の輪郭が〜」ってよく言ってるけど、私は、「曲の輪郭が」で言えば、#2よりだいぶぼんやりしていると思う。というか、みんな結構知った顔して感覚の話をするんだね。私もだから安心した。6月のCRYAMYはたぶん2周年だったのにとくに何もなく過ぎていったから、この場で、おめでとう?が正しいのかな。2歳になったCRYAMY!え、まだ2年?もう8年くらいやってる感覚がある。

今年は学生最後の一年だしライブにバンバン行くつもりだったのに、計画通り行かないものだな。なんなら大学4年間、何一つ上手くいかなかった。私なんて本当は保健室の先生になりたくて今の大学入ったんだよ、男の子と接することが嫌で女子大に入ったし、音楽に関するバイトがしたくてTSUTAYAでアルバイトを始めた。でも蓋を開けてみれば教職もダルいし血見れないしで養護教諭なんてすぐに諦めて、彼氏欲しいけど出会いもない状態になっちゃって、TSUTAYAを辞めてよくわかんない居酒屋で働いて、本当に何一つ計画通りに行かない。でもその中でやりたいことに出会えたし、私は上を向いて歩ける。そういうタカハシさんからのメッセージがGUIDEに入っていた、それを見た時、なんだか泣きそうなほど嬉しかった。じっと俯いて耐えるだけじゃなくて、ちゃんと上向いて歩く。それが今、できてる。がんばるがんばる。私は、CRYAMYの暗いところやじめっとしたところも好きだけど、一番は、どこか冷静に前を向いているところに惹かれているから。GUIDEの4曲目の「戦争」とか、まさにそれ。CRYAMYと同じように、私はちゃんと上を向いて歩こうと思います。CRYAMYちゃんもお体に気をつけてください。

 

 

追記

「再録」っていう響きだけで身構えてしまっていたけど、私は、GUIDEのディスタンスのほうが好きでした。安心した。

前半:就活 ワニ 後半:CRYAMY#3 月世界旅行記

 

絵に描いたようなリクルートスーツを着ている女が、まさか1.5日酔いの影響でいろはす天然水を自動販売機から購入しているなんて誰も思うまい。そもそも、私が水を買っている理由なんて誰も考えまい。参ったなぁ。就職活動に全く気持ちが入らない。絶妙に体調が悪くて(酒で)、1時間と30分のあいだ椅子に座っているのがやっとの始末である。自分で自分が情けない。やっと酒が抜けて起床後初めての食事を夜8時に摂り、気づいたら夢の中で、気づいたらまた現実、夜0時。今日は、CRYAMYが月を一周して戻ってくる日だったのに。やっぱり月なんて行けないんだ。地球を歩こう。ここで生きるのに精一杯だよ。シャワーを浴びて髪を乾かし、布団に潜る。


何に動かされているのか、毛布にくるまりモゾモゾとリクナビマイナビ間を往復する深夜。過ぎる時間。冴えていく目。増える説明会。嵩む交通費。高まらない意識。死ぬワニ。悲しい。私がワニの死を見届けなければワニは永遠に私の中で生き続けるし、もういっそ、みんなでワニのことブロックしないか?見たくないものは見なくていいんだよ。見えないものは見ようとせず、針と糸持ってきて塞いで縫って最後にまとめて全部見よう。ワニと一緒に死のう。いやまって、なんか今日地球滅亡するらしいし、ワニの死因はそれで私たちも一緒に死ぬのでは?まあでも地球滅亡=死ではないからなぁ。もしかしたら生きたまま火星に飛ばされるかも。やっぱり月行っちゃうかも!地球が滅亡するほどのことが起こるならそれだってありえるでしょう。あーーー知らん。知らん。どうでもいい。地球は滅亡しないよ。それより私を採用してくれ。お金より彼氏より単位より今は採用が欲しい。不安。焦り。やる気がない。朝4時半。おわった。

 


月世界旅行記ツアーが延期・中止になって、#3が迷子になってしまっている。可哀想だ。私が君を回してあげるね。と思って聴いていたら、たった30分イヤホンで外界をシャットダウンして目を瞑っていただけだったのに、プラネタリウムが終わって目を開いてみたらなんか朝が来てた。まるでプラネタリウムだ。私が回してあげるつもりだったのに、#3に時間を回してもらっていたみたいだ。世界だけもう一度聴いてからイヤホンを外す。地球は滅亡しない。世界を聴いていてたら、地球は滅亡しないという「期待」が、地球は滅亡しないという「諦め」に変わった。たとえライブが無くなろうとも、甲子園が無くなろうとも、オリンピックが無くなろうとも、地球が滅亡しないかぎり、私は明日も会社説明会に行かなくてはならない。今日は大人しくワニの死を見届けることにする。ごめんね。


朝からわたしはせっせと何を書いているんだ。いや、朝まで、と言ったほうが正しいだろうか。朝まで起きて、昼まで寝て、夜まで過ごして、朝まで起きる。ようやくほんの少し、CRYAMY#3のテーマが「時間」だということが理解できた気がした。夜通しスマホの画面を見続けた目に朝が映る。見えないものを見ようとした結果がこれだった。よくも、寝てない人の前にそんな堂々と現れられるな、朝。少し図々しいぞ。昨日と今日の間がない。それが普通か。

 


ワンマンライブ、楽しみだったんだけどね。他にもたくさんライブが中止になった。中止じゃなくても行かなかったライブもあった。強がって「払い戻しで舞い戻ってきたお金で好きなことできる」と世界中に言いふらしながら歩いているけど、チョー普通にチョー悔しい。チョー悔しいんですケド。ゎら。悔しすぎてギャルになってしまう。ギャルになりたい。ギャルって、ナンダ。私はCRYAMYのことを見くびっていたみたいだ。CRYAMYなら何がなんでも押し通してライブを決行すると思っていたけど、違った。CRYAMYおよびCRYAMYスタッフ一同は、私が思うよりももっと大人でもっと誠実な人たちだった。なんだか巷では若者が気づかぬうちにウイルスをばら撒いてる媒体として扱われていて、ライブハウスもその片棒を担いでるみたいな雰囲気になって、カワノさんもインスタライブで言ってたけど、自分たちだってすごく心苦しい状況だったのに、そんな中で、CRYAMYに守られてしまった。私が感染しないように、親に移さないように、友達に移さないように、CRYAMYが私の大事な世界を守ろうとしてくれてるんだと思いました。だから私は、本音言えばライブは死ぬほど行きたかったし、まだ延期・中止を発表する前に親にライブを止められたときはめちゃくちゃ泣いたけど!でも、この決断をしてくれてありがとうございますと思っている。本当にありがとう!!!!!!!

 


着地点が無い感じになってしまってるけど、関係ない。寝る。おやすみなさい