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好みの話じゃなくて、好きの話

5/12(sun) 下北沢近松 CRYAMYを見た

 

5月12日日曜日、母の日だった。お昼は母の日ギフトを買いに近くのショッピングモールへ。いろいろ吟味した結果夏に向けたプレゼントを購入、家に帰ってお母さんにそれを渡して、それからすぐに家を出て今度は下北沢へ向かった。

近松に着いたのは18時過ぎ。ソールドアウトだからわかってはいたけどやっぱり人がたくさん並んでいて、もっと早く来ればよかったなぁと思いながら私もその最後尾についた。18時20分頃に中に入れたけど前の方はもう埋まっていたので、真ん中より少し後ろで待機。一組目の弾き語りが始まったのは18時半を5分ほど過ぎた頃だった。

 

CRYAMYは三番手だった。ここ3、4日くらい、カワノさんはSNSで負のオーラをプンプンに匂わせていたので(お金がないなど)、準備をしているときから少しドキドキしていた。音の調節を終えて一度捌けていつものSE(この曲、どうやらジョイディヴィジョンらしい。このあいだカワノさんがインスタで言っていた。名前しか、それもカワノさんの話でしか聞いたことない。実を言うとバンド名なのか個人名なのかもわかりません…あとで聴いてみる)で登場。今回はフジタレイさんから順番に、オオモリさん、タカハシさん、最後にカワノさんが出てきて、一曲目はテリトリアル。初っぱなから見事にお客さんを置いてけぼりにするような熱量だった。というか、最初に言っておきたい、この日は本当に激しくて荒々しくて(とくにカワノさんが)、でも、「これが私の好きなバンドなんだ」と誰かに見せたくなるような、そんなライブだった。テリトリアルの最中にカワノさんが客席に飛び込んで、私はよく見えなかったんだけど頭をぶつけてしまったみたいで、途中に頭(?)から血が出ていた。私はそれを見て、なんか、不謹慎なんだけど、簡単に言えば「やったれー」という気持ちになってしまった。私自身そんなに"ライブで暴れたい!"というタイプではないけど、暴れてるCRYAMYを見るのは好き。それにこの時私はあまり良い気分じゃなかったから、CRYAMYにいろいろぶち壊してほしい気持ちがあった。もっと言えばそんな気持ちなんか置きざりにしてほしかった。そう思うと、この日の一曲目がテリトリアルで良かった。というか、テリトリアル、一曲目がよく似合う。ピタッと当てはまった感覚。テリトリアルのあとの普通もそのあとのピンクもいつもよりどこか尖っていて、でもそれが妙に心地よかったし、そう感じたのは私だけじゃないと思う。この日出ていた他のバンドと比べるとCRYAMYだけ少し毛色が違うように思えたし、そういうのも含めて、なんて言うんだろう、まあとにかく、カッコよかったのだ。

MCを挟んで物臭、twisted。twistedでのタカハシさんのコーラスがいつもに増して素敵だった。最近twistedが好きでよく聴いている。月面旅行の次くらいに聴いている。#2のtwistedも好きなんだけど、なぜかいつもサウンドクラウドのデモ音源で聴いてしまう。すごく良い曲。あの何も纏っていない、剥き出しの感じがすごく好き。これはCRYAMYの曲全般に言えることだけど、twistedはラブソングである分それが如実にあらわれる。「起死回生の文言を響かせたいと願っても もういいんだもういいんだって優しい人が僕に言う」なんて、ラブソングのサビの歌詞じゃない。でもこれはラブソングなのだ。カワノさんが「ラブソングやります」と言うからそうなんだ。すごく良い。

最後の曲はcrybabyだったんだけど、この1分そこそこでなんかたくさんのことが起こっていた。まず最初、ひとつ前のディスタンスが終わり、ノイズに紛れてカワノさんが「泣くんじゃないよ、っていう歌です」と言って、crybabyが始まった。泣きそうになった。それは、裏返したら「今だけは泣いてもいい」という意味にも聞こえた。というのも、前の前の弾き語りと前のバンド、どちらも青春(?)の曲をやっていたんだけど、私はそれを聴いていてなんか気分が落ちていたから。いわゆる青春時代、何度自分に「泣くな」と言い聞かせたことか。何度それに失敗したことか。CRYAMYを好きだから、crybabyを知っているからそう思うだけなのかもしれないけど、この時のカワノさんの言葉はなんだかすごく優しかった。楽しくない時間を否定せず、肯定もせず、ただ歌ってくれる。だからCRYAMYが好きなんだ。サビに差し掛かるとカワノさんはギターを投げてマイクを握り、また客席にダイブ。いろんなことが一瞬すぎて、本当に、一回瞬きをする度に状況が変わっていって、あまりよく覚えていないけど、カワノさんが飛び込んだ先にはずっとノリノリでライブを見ていたお兄さんがいて、その人がカワノさんをしっかりキャッチして、なんか楽しそうで、柄にもなく私はそれがいいなぁと思ったりした。ステージに戻ったら戻ったでフジタレイさんがまたカワノさんを煽って、カワノさんがフジタレイさんに飛び蹴りをして、そのまままた客席へ。さっきまでカワノさんがいたステージ中央でフジタレイさんは笑顔でギターを鳴らす。CRYAMYの企画かと思うほどに暴れ倒していた。暴れるというのは、単にわちゃわちゃやるということではなくて、よくCRYAMYのライブで見かける女の子とか、拳を上げる男の子とか、この状況を楽しむ人とか、私とか、みたいな、そんな人たちを掻き回すようなライブ。もうなんか全部壊してほしい。忘れたくて忘れたくてたまらない毎日が過去にあって、でも、忘れたいけど忘れられないからもう一生忘れてやるもんかって、私は最近そう思う。裏返してやるもんか、ちゃんと表向けて私は私がそれでもちゃんと頑張ってきた証拠を残してあげたい。裏切っちゃった人もいたし今まで散々日々を裏返してきたけど、私はもうそんなのやめるんだ~。crybaby、今回のライブで私はこんな解釈になった。CRYAMYは本当に、ギターを持っている二人がよく暴れる。この日はとくにすごかった。悪く言ってしまえばめちゃくちゃだった気もするけど、オオモリさんとタカハシさんのリズムが曲を支えてくれた。この日のcrybabyは間違いなく、今までで一番カッコよかった。

それにしてもカワノさん、綺麗なドロップキックだったなぁ。

 

CRYAMYが終わったら外に出て、ジンジャーエールを飲んだ。ゴールデンウィークに飲み過ぎたので今週は禁酒。この日も本当は飲みに誘われたけど断って、家に帰ってお母さんの手作りハンバーグを食べた。本当に美味しかった。そういえば、私がキツかった時期、お母さんも一緒に頑張ってくれていた。だからこそ私はちゃんとその時期に胸を張らないといけないんだ。お母さん本当にありがとう~。

 

次はサウクル。CRYAMYはもちろん、2も楽しみ。ライブがすべてではないけど、その日しか見れないものがあると思うと、やっぱりできるだけたくさん行きたい。今回のライブを見て、改めてそう思った。

 

 

追記

なんかライブに満足して浮かれてたらPKshampooのツアー当たったのに支払い期限がこの日だったことを完全に忘れていて、思いっきり払い忘れてしまいました…アホすぎ…。