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好みの話じゃなくて、好きの話

12/23(mon) 新代田FEVER CRYAMYを見た

 

2019年はクソでした!って大声で言えたらいいけど、クソなのは2019年じゃなくて自分。もう私の話とかどうでもいいからとにかくCRYAMYの話がしたい!でもCRYAMYの話をしようとするとどうしても自分の話がくっついてくるから、"〜とわたし"とは言ったもんだなぁ。というわけで、一夜明けて12月24日。横浜に向かう電車の中でこれを書いています。イヤホンから流れるは月面旅行。空が青い。見栄張って"横浜"とか言ったけど別にデートとかではないです…。

 

この日は大忙しの日で、ゼミの研究で朝早くから集まり、3限の授業ではグループ発表、4、5限はテスト。「これ終わったらライブ、これ終わったらライブ」と自分を奮い立たせていた反面、「疲れた、もうライブとかいいから帰りたい」という気持ちも少し。最近(前からだけど、最近とくに)ライブハウスが嫌になっていたから尚更。

5限はテストだったからいつもより少し早く終わったけどそれでも開演には間に合わず、フィーバーに着くと一番手の時速が終わって人がたくさん出てくるところにちょうど遭遇した。スペースが空いた後ろの空間をぐんぐん進み、前方、ベース側。二番手のPK shampooも今年ラストで(というかもうこの日のライブが今年最後なので必然的に全バンドラストになるんだけど)最後の夜間通用口は鳥肌モノでした。最後のサビが終わって、いつもだったらここで終わりなのに新譜ではそういう形になっているのか、「君がいない夜は青い形」って入っていて、私はこの歌詞の"君がいない夜は"の部分でかなり鳥肌だった。もう、PKshampooなんてこういう曲しかないのに、不意打ちだったこともあってなんか素直に感動してしまった。三番手のフープスは初めて聴いたけど良かった、探したらApple Musicに音源あったので聴いてみる。このあいだ初めてApple Musicをインストールしたけどあれはとても便利。積極的に活用していこうと思う。

 

そしてそして四番手、CRYAMY!CRYAMYのライブを見るための今日一日、今年一年。頑張りたくて頑張れなくて、でもそういう気持ちとは全く別のところにCRYAMYがいて、上手く言えないけど全く別のところにいるから信用できるような、そんな感じ。とにかく私は何があってもCRYAMYが好きだし、2019年も腐るほど、いやもう腐ることすらできないくらいCRYAMYを聴いた。いろんな思いが混じったまま始まったライブ、ジョイディビジョンのあとの一曲目ディスタンス。平成最後のライブのときもそうだったけど、何かが終わるときのディスタンスってすごくカッコいい。次に#3からのsonicpop、その次は、なんだっけ、crybabyかな?タカハシさんのコーラスがカワノさんより声大きくて良かった。「まあまあ君を裏切って」のところ。sonicpopの、二回目のサビのあとのレイさんの「とぅーるるるーるー」っていうギターがめちゃくちゃ好き。レイさん、ライブで暴れすぎてTwitterとかYouTubeのコメント欄でよく「全然リードしないリードギター」って言われてるけど(良い意味で)、sonicpopのこの部分とか、雨とか、あとは月面旅行、レイさんのギターのメロディーかなりカッコいいしそれを聴くといつもCRYAMYってギターロックなんだなって思う。

月面旅行と言えば、たぶんたしかcrybabyの次が月面旅行だったんだけど、その前にカワノさんのMC(演説)があって、それを聴いて、私は、もう、かなり涙目でした。「俺と、メンバーと、皆さんの、秘密の宝物が、今日で秘密じゃなくなってしまう」って。ライブのあとにTwitterを見たら月面旅行のMVがYouTubeで公開されてて、本当に、秘密の宝物じゃなくなってしまっていた。嬉しいやら、悲しいやら。悲しいやら、嬉しいやら。カワノさんのサウンドクラウドで初めて聴いた月面旅行、修正されてまた上げられていた月面旅行、4月のリリースパーティーで聴いたバンドでの月面旅行。全部思い出がある。言わせてもらうが、これは、この曲は、"CRYAMYと私"だけのものだ。何百人何千人何万人が何億回この曲を聴こうが、誰一人としても一度も私と同じ気持ちになることはない。この日はカワノさんがいつもに増してすごくカッコよかった。こんなフロントマンがいるバンドは絶対売れるし、売れてくれなきゃ困る。たとえば、CRYAMYがめちゃくちゃ売れて、いろんなバンドと並べられて、比べられて、褒められたり貶されたり、どんなことがあってもCRYAMYは私の中では他のバンドに埋もれないし、どれだけ大きい会場でライブをすることがあっても、私は他の人に埋もれない、というか、「CRYAMYわたし。」だから!私とCRYAMYで完結してるんだ、この日のライブもいつのライブも。「今日で秘密じゃなくなってしまう、けど、また作るから」と言ってから演奏した月面旅行は、本当に悲しかった。ずっとこの曲は悲しい曲だと思っていた。カワノさんが「ここの歌詞をちゃんと聴き取って」と言って、「後は追わせてね、後は追わせてね」と悲しい歌詞を歌うから、尚更。悲しい歌だなぁ。気が滅入るほど悲しい。でも良い曲だ。宝物。もう本当に秘密にしてしまおうかな。まあ私お喋りだから無理か。

"世界"がさ、もうバカみたいにカッコよくて。私の世界を守ってくれるような、本当にそういうイントロ。口パクか本当に歌っているのかわからないけど、サビの「あなたが」で口を動かしているタカハシさんを見てなんかいいなぁと思ったり。"あなたが"、何なんだろう。でも私、この四文字だけのサビ、すごく好き。なんかもうどうとでも解釈できるから。覚えやすいし。世界、マジで良い曲だ。曲名から良い。イントロから良い。歌い出しから良い。とくに「透明な灰皿に〜」からが良い。死のうとしたことなんてないしちゃんと両親に愛されてるし、それなのに「あなたに生きててほしい」という歌詞がドシッと心にのし掛かる。クリスマスイブの日に予定もなく惰性と義務でボランティアに参加する女、自己嫌悪して当たり前じゃない?義務でボランティアって言葉ちぐはぐすぎる。死にたいとは思わないけど生きるの怠いな〜みたいな。就活面倒くさいし、やりたいことはあるけどそれに向けて努力するのもなんだかなぁ、って。それでも、CRYAMYを聴いている時は、ライブを見ている時は、やっぱりすごく楽しいし、別の世界にいるみたい。だから、生きててほしいっていうのは私がCRYAMYに思うことで、別の世界にいるみたいな、その世界を、生きてずっと守ってほしい。

最後のテリトリアルなんか、カワノさんが叫んだりギターかき鳴らしたりして全然歌わないからみんなが歌ったら「何も言わなくていいから俺の目を見ろ」と言ってて、いや自分じゃん!って思ったけど、カワノさんはライブ中刺すような目でみんなの顔を見ているから妙に納得してしまった。最後なんか、かなりライナーで客席に飛び込んで、危険だけどカッコいい。危険だからカッコいいのかな?とにかく年納めのCRYAMY本当にカッコよかった。あとでTwitterで見たけどオオモリさん月面旅行で泣いていたみたい。全然気づかなかった、見たかった。泣いたって綺麗だ、あなたは〜。

 

月面旅行のMV、帰ってから見た。CRYAMY#3、帰ってから聴いた。物販で會田さんが目を見てCDを渡してくれて嬉しかった。熱のあるライブも素敵だけど、やっぱり音源ってすごく大事だ。だって、私は、嬉しい日も悲しい日も泣きたい夜も虚しい朝も、いつも音源を聴いているから。イヤホンから、スピーカーから、流れる歌が、私の世界だから。だからこうやって音源を出してくれることはすごく嬉しい。それを手に取ったとき、初めて聴いたとき、これからずっとそれを手放したくないと思ったとき、宝物が増えた気分になる。だから秘密じゃなくなってもそれはずっと宝物だ。大事にしたい。

 

言い忘れていた。CRYAMY、#3リリースおめでとう!この先もいろんな景色を、世界を、見せてください。良いお年を。