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好みの話じゃなくて、好きの話

12/27(thu) 下北沢近松 CRYAMYを見た

 

30日までに間に合わなくて時系列がバラバラになっちゃうけど、近松の感想を、少し。

 

 

駅を出て最初のあの通り、本当に嫌い。酔っ払いに絡まれキャッチのお兄さんの視線を感じながら、Googleマップだけを見つめて近松へ。入り口でたむろする人たちを気にしないフリで扉を開ける。

相変わらず容赦ない。嫌い。怖い。下北沢もライブハウスも。

中に入るともうCRYAMYが演奏の準備をしていた。結構人がいたので、後ろの方で自分の居場所を作って落ち着いた。

 

前回のライブとのあいだに2回弾き語りを挟んでいたから、日数的にはそうでもないのになんだかライブが久々な感覚だった。やっぱりバンドは良い。うるさいギターの音に惚れたら負け。嫌いでも怖くても、こうやって足しげくライブハウスに通う他ない。ていうかなんで、みんな普通に来られるんだろう。私なんて初めてライブハウスにCRYAMYを見に行ったとき、死ぬほど緊張したしビビりすぎてお腹痛くなったし、時間まで駅前のベンチで時間潰そうと思ってTwitterを見ていたら雨が降ってきて、もう最悪だった。いっそ帰ってしまおうかと思った。そういえば、CRYAMYのライブに行く前にライブハウスに慣れておこうと思って、バンドをやってる友達に3年ぶりくらいに「ライブ行きたい!」と連絡したりもした。全然興味ないのに。結局行かなかったんだけどね。次のライブの日が遠すぎて、いつになったらCRYAMY見に行けるんだと思い、もう先にCRYAMYを見に行った。本当に恐る恐るだったけど、カッコよかったんだよなぁ。西永福JAMだった。今思えば、一番優しいライブハウスだったかもしれない。綺麗だったしね。

 

ten、ディスタンス、普通、ピンクと、ライブはどんどん進んでいく。なんかもう本当に、ダーッ!って感じで。

余談(になるのかな)だけど、休日の昼下がりや眠れない深夜、散歩がてらコンビニに行くことが結構ある。最近は、特に夜なんてありえないくらい寒いから、ジャージを履いてジャージを着てその上にまたジャージを羽織っているんだけど、思えばそのジャージたちは、高校の先輩や、その頃お世話になった人がくれたもの。全部ヨレヨレのお下がりだけどなんだかんだ大事に着てる。よくわからないブランドのダサいジャージを上下セットでくれた人(他にもアディダスのジャージとかプーマのジャージとか、スポーツマンしか着ないようなアンダーシャツをたくさんくれたけど、このダサいジャージが一番お気に入り。しかも男物のXLなのにサイズがピッタリなことが永遠の謎。別に細くはないけど男物のXLがピッタリなほど太ってもないはずなのに…)、16歳の私の数少ない味方、その人の顔が、tenを聴くたびに脳裏にチラつく。好きだったとかそういうのではなくて、その人が飼っていた犬の名前がテンだったから。マジでそれだけ。表には出さなかったけど、高校に入学したときからずっと気にかけてくれていた。結局いろいろあって私が高校2年生になる春にいなくなっちゃったんだけど、本当に辛かった1年間、こんな私にも優しくしてくれて感謝しかない。当時は自分のことで精一杯でそんな優しさすらも無下にしてしまっていたんだけど。高校を卒業してからは辛いこともそんなになくなって思い出すことも減っていたのに、tenを聴いてよく思い出すようになった。あの人がいたから、というほどの美談ではないしこれと言ったエピソードもないけど、救われたのは確かなんだよなぁ。

 

普通とピンク、ライブでやるとき少しテンポが早くて好き。ピンクは明らかにサウンドクラウドのデモ音源とはテンポが違うけど、普通はあまりそう思っていなくて、ずっとライブ音源を聴いていたあとにアルバムの普通を聴いたらなんかゆっくりだな、と感じた。「なんと言われようが~」の部分で、カワノさんがギターを持ち上げるとき、毎回、天井にぶつかる!と思うけど絶対ぶつからない(3日後のデイジーバーではぶつけていた、故意に)。アレ、めちゃくちゃカッコいい。ライブの感想って、結局いつも"カッコいい"とかそういうシンプルなものしか出てこなくて、本当はもっと細かく、いつ、なにが、どんなふうに良かったかを説明したいのに、うまいこと言葉が出てこない。そんなんでいいのかな。こういう文章も、時間をかけていろいろ悩んで学校をサボって書き上げても、結局大したこと言ってないし。でも本当に、カッコいい以外の言葉が出てこないというか、それが一番この気持ちを表してるって時はやっぱりある。バンドはそういうもん、と言ってしまえばそれまでだしね。

 

雨をやった。「今日は晴れて良かった」とカワノさんが言っていた。運動会の挨拶でも、友達との旅行でも、興味のない男と遊ぶときでも、聞いたことのないトーンで。そこからはもう釘付けだった。この曲はたぶんアルバムで一番好きで、最後の少し長いアウトロまで耳を澄ましてしまう。良い曲。良すぎる。もはや怖い。良すぎて怖い。素敵すぎて、全然考えが追いつかん…。ひとつ言えるのは、「近所のコンビニで死んだ」って歌詞、その理由が「今日もとくにやることないから」って言うところが好き。今日も、の、"も"まで愛しい。こういう歌詞を、曲の最初にドカンと置くわけでもなく最後のサビまで(この曲はラスサビって部分がないけど)とっておくでもなく、二番のサビの前にちょこっと隠してしまうところになんか本音が見えると言うか、そういう不意に現れる鈍い衝撃が、私は好き。刺されたとか殴られたとかというよりは、握られた、という感覚。初めてテリトリアルを聴いた時はイントロからぶっ刺さったけど。最初に刺さったものが今もなお抜けずにいるわけだけども。あとこの雨、ちょっと声低いところも好き。

 

これ、書き終わる前に30日が来ちゃってデイジーバーに行ったし、日にちも近いから、この日に思ったことを30日で再確認みたいな感じになった。デイジーバーのライブレポのほうに割とこの日に思ったことも書かれてる。今さらだけどライブレポってなんか恥ずかしいな、そんな大それたものでもないし。

 

この日、ライブが終わったあとにグッズのロンTを買おうと思ったら、物販に立っていたのが石左さんだった。石左さんの記事は好きだけど石左さん自体はなんか怖いイメージがあって、本当は赤か黒が欲しかったのになんかテンパって「白ください」と言ってしまった。初めて対面したけど、普通に物腰柔らかな、感じのいい人に見えた。「メンバーその辺にいると思うんで話しかけてやってください」と言われたので、その時石左さんの隣にいたオオモリさんに「カッコよかったです」とだけ言った。汗だくだった。上着を着てマフラーまで巻いてる自分がなんか恥ずかしく思えた。

その後いつものようにジンバックをもらって、いつものように一気に飲み干して外に出た。やっぱり入り口の前に人が2、3人いた。なるほど、あそこに灰皿があるのね。そういえば、30日にデイジーバーに行ったとき、受付の横、物販の前で石左さんと、たぶんベースのタカハシさんが話していた(何故タカハシさんだという確証がないかと言うと、私が人の顔をちゃんと見ないで下ばかり見ているから。本当にタカハシさんだったら「声かけなきゃ!」という使命感に駈られるから。石左さんは声でわかる。特徴的だから)。取り置きをしてもらっているので、「CRYAMYで~」と言って受付してもらわないといけないから、二人に聞こえないようにめちゃくちゃ小さい声で言った。聞こえてたら感じ悪いかな、声もかけずにね。でも無理なんですよ、話しかけるの、いや本当は話しかけたいけど、普通にビビっちゃう。話しかけてる人を見るとすごいなぁと思う。

 

電車に乗って最寄りに着いて、何か食べてから帰ろうと思って入ったお店で、「満席なので」と門前払いをくらった。そうか年末か~と思いながら歩いていたら、急に寂しくなった。友達でも呼んで飲もうかと思ったけど、こんな時に自分から連絡できる友達は3人、1人は日々忙しいから無理だろうし(そもそも家が遠すぎる)、1人は今日サークルの飲み会だと言っていたし、1人はバイトだった。コンビニで適当に何か買って帰ろうと思ったけど、全然食べたいものが見つからない。ファミマ、セブン、ファミマと三軒回ったけど何も買わず、結局1時間くらいぷらぷらしてから帰宅した。眠かったんだと思う。風呂にも入らず化粧も落とさず着替えもせずすぐに寝た。3時くらいにのそのそ起きて、服だけ着替えてまた寝た。

 

年越し前も年明けも、ずっとディスタンスのMVを見ていた。いいね。いい。純粋に、いい。それだけだ。今年もよろしくお願いしますと、そんなとこ。